ピッキングとは倉庫内・工場内でモノを探して運ぶ作業のことを言います。
渡されたリストや伝票などに書いてある指示に従って、該当する商品を取り出す作業です。品出しと呼ばれることもあるピッキングは、仕分け作業とは異なります。
仕分け作業は用途や形状別に分類する作業であり、ピッキングは、数ある商品の中から支持された商品を支持された個数のみ取り出す作業です。扱う製品によっては力仕事になる可能性もあります。
比較的簡単な作業ですが、アルバイトにしては時給が高めに設定されていることが多いです。単発での勤務もでき、時間も融通が利きやすいので、週に2日~3日だけ働きたいという人などにも向いています。
実際の作業では、「摘み取り式」あるいは「種まき式」と呼ばれる2つの方法のどちらかでピッキングしていきます。
「摘み取り式」は、紙、あるいは支給される端末に表示されるピッキングリストに従い、倉庫の中を歩き回って商品を一つ一つ手で取っていく方法です。
「種まき式」は、ベルトコンベアの前でそれぞれのピッキング担当者が待機して、流れてくるケースに自分の担当の商品を入れていく方法になります。
コツコツと自分のペースで働ける人
一人で淡々とこなすことが多いです。そのため、ピッキングの仕事は一人で集中して作業するのが得意な人や、接客業が苦手で後方の作業に徹したいという人、あるいは同僚や先輩などの人間関係を避けたいという人に特に向いています。作業内容が明瞭なため、慣れてくると手や足が迅速に動く状態となり、作業もどんどん速くなっていきます。
社会人としてのマナー
軽作業系の仕事では、それほど高いスキルは求められないものの、その反面で社会人として基本的なマナーが身についているということが重要になる傾向があります。
元気よく挨拶ができること、遅刻をしないこと、無断欠勤をしないこと、時間を守ること、ルールを守ることなど、本当に基本的なことができていればOKです。
処理速度と正確性
作業に慣れてくると、よりスピーディーにより正確に商品をピッキングしていくことが求められるようになります。1日あたりのノルマを設定されている事もあります。設定されたノルマは余裕を持ってこなせるくらいのスピードと正確性は必要となります。
【やりがい】未経験から挑戦できる
ピッキング作業を続けていると、アルバイトをまとめるリーダーとして抜擢されることがあります。リーダーになれば給料はアップしますし、正社員に誘われる可能性も高くなります。ピッキングの仕事は倉庫の規模が大きいほど、業務に携わる人数も多くなります。
インターネットショッピング等が主流になっている現在は、このピッキング作業に支えられている部分も大きいです。
ピッキング作業を日々頑張っている人は、物流業界の支えとなっています。出荷時間に追われる現場では、一人一人のピッキングのスキルが重要になってくるので、やりがいのある仕事だと思います。
【厳しさ】体力だけでなく集中力が必要
単純作業なので時間が経つにつれて飽きがきてしまい、作業のモチベーションを保つことがしんどく、品物を間違えてはいけないというプレッシャー。そして集中力を何時間も保たなくてはならないことが求められます。